『子どもにゲームをやめさせたいママへ。』Part2

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↑ユキさんの質問に考え込むぼく

前回の記事→『子どもにゲームをやめさせたいママへ。』Part1

■ゲームって何がおもしろいの?

ユキさん(僕の母親です。)が、ポツリとつぶやきました。
「ゲームって何がおもしろいの?」

ゲームの何がおもしろいかを説明するというのは、映画のおもしろさや読書のおもしろさ、音楽のおもしろさを説明することと同じです。なぜなら、ゲームはそれらに並ぶようなひとつの趣味だからです。
たとえば、映画にはいろいろなジャンルがありますよね。アクション映画、恋愛映画、アドベンチャー、SF、ホラーとか。
それと同じようにゲームにもいろいろジャンルがあって、みんな同じゲーム機で遊んでいても好みは全然違ったりするんです。

昔はキャラクターが縦と横にしか動かないゲームが主流でしたが、いまは映画のような大迫力の画面でプレイできるゲームがたくさんあります。
レベルを上げてボスを倒すのが好きな人もいれば、好きなキャラクターとデートをするのが好きな人もいるし、世界を探検してきれいな景色をみつけるのが好きな人もいるし、巨大なモンスターと戦うのが好きな人もいるし、何時間も出られないお化け屋敷みたいなゲームが好きな人もいます。
要するに、みんな自分がおもしろいと思うことを自由に研究できるんです。

僕は、”ゲームは1日1時間では遊べない”ということをよく言うのですが、これはつまり映画を1時間しか見られないということと同じなんですね。
映画を見たことがないと、”1時間で映画は見られない”ということはわかりませんよね。

つまり”ゲームは1日1時間”というのは、ゲームを知らない人が作った言葉なんですね。そんなルールがうまく機能するはずがないんです。

そもそもこれって、宿題をやらないとか、成績が悪くなるとか、ご飯の時間になっても切り替えができないとか、そういう生活上の問題と息子さんのゲームをしたいという気持ちの両方を解決するためのルールですよね。ということは逆にいえば、それらの問題が解決していれば1時間の縛りは必要ありませんよね。そこをちゃんと説明して、ここまではやらないと趣味はできないものなんだよ、ということを教える必要があります。家族と言えど共同生活をおこなう個人どうしですから、子どもだからといって甘えていい理由にはなりません。

ようするに、趣味とのつきあい方の問題なんです。
映画がどんなに好きでも、毎日ずっと映画を観ていたらご飯も作れないし洗濯物もたまりっぱなしです。
自分の生活のなかで趣味に使える時間がどれくらいあるのかを知ること、その時間に合わせて趣味とのつきあい方を自分で決めること、この2つが重要です。
たとえば、映画は1時間では見られないから時間が作れない日は1時間で楽しめるドラマを見る、というのもアリですよね。
自分の持っている時間と生活をする上で必要な時間をちゃんと知っていれば、ゲームでも同じことができると思います。

そもそもなぜ子どもがゲームをやりすぎてしまうかというと、これは単純に生活能力が低いからですよね。人生の先輩として、それをサポートしてあげる形で話し合いをする、というのが理想です。
そうすれば、”ゲームをやり過ぎてお母さんとケンカになるより、ケンカにならずにゲームをできたほうがいい”ということにすぐ気付くはずです。
また同時に、”ゲームをやめさせるよりゲームをしても生活をおろそかにしないよう教えるほうが自然”だということに、お母さん自身にも気付いてほしいです。

■友だち付き合いが下手なアイツ

学生だったころのことを思い出してください。
朝教室に行ったら、友人グループが楽しそうに話をしています。話題は、毎週みんなが楽しみにしているドラマについてです。昨日はたまたま見逃してしまいました。話に入れなくて寂しいですよね。
子どもたちの間で、ゲームが流行っていて、しかも自分は遊べる環境を持っていないと、それが毎日続きます。誰かの家に集まってゲームを一緒にしたり、ゲームのキャラクターの好みについて話したり、豆知識を披露して盛り上がったり、そういう時間を友だちと共有できないわけです。

学校生活において友人関係を構築する練習ができないということは学力が上がらないことよりも遥かに問題です。
「いやいや、そうは言っても子どもの遊びでしょう?年齢が上がったらゲームをしなくなる子も増えるし……」と思いますか?
周りの人たちの間でゲームが流行らなくなったとき、今度はそれまでの数年分の友だち作りの経験の差が壁になります。
思春期の子どもたちは他人の事情を想像する余裕なんてありませんから、“友だち付き合いが下手なアイツ”の相手なんてしようと思いません。

そもそもなぜ子どもたちの間でゲームが流行るの? 一人で遊ぶためのものじゃないの? と思いますよね。
まず、ゲームというのは理論を持たないと遊べないものですから、こういうときはこうする、といったノウハウがやればやっただけ貯まっていくものなんですね。
それは一人でやるよりも、みんなでやるほうが効率がいいんです。新しい発見がつぎつぎに出てきて、他人が自分と違う考え方を持っているということを実感できます。

“一緒にゲームをする”ということは、とても効率がいいコミュニケーション手段なんです。

■21歳になった僕と、ゲームとのつきあい方

実際のところ、僕はいま毎日1時間もゲームをしていないんですよね。
ゲームに飽きたとか、遊ぶ量を減らしたとかそういうことじゃないですよ。
それどころか子どもの頃よりもゲームをやり込むのは上手くなってると思います。
趣味に使う時間を自分で決めることに慣れると、このゲームはどれくらいの時間があれば遊べるか?ということが分かるようになるので、ゲームをやる時間を自由にコントロールできるようになるんです。
普段は少しだけゲームの新作の記事や、監督のインタビューなどを観て情報収集をするくらいで、お休みの日に気になったゲームを買ってきて遊びます。

僕にとってはゲームと映画は同じで、監督の意図をセリフやデザインから読み取ることや、自分の好きな雰囲気の世界を冒険することが好きです。
それと、ゲーム内で条件をクリアすると貰えるトロフィーを集めるのが好きなので、クリアしたゲームのトロフィーを集めています。
トロフィー集めの作業は空き時間で十分だし、そのゲーム自体はクリアして一区切りついたあとなので1時間じゃ足りないよ~ということにもなりません。
数ヶ月かけてトロフィーをすべて集め終わると、とっても達成感があります。

僕は昨年末で21歳になりました。
仲の良い友だちとはいまだにゲームの話題で盛り上がります。
一緒にゲームを遊んでいたけど、いまはゲームをしていない友だちもいます。
これまで遊んだゲームで学んだことや考えたことは、僕の人生観や哲学に大きな影響を与えました。
ゲームをやっていて良かったな、と思います。

あなたの息子さんにとって、”子どもの頃のゲーム体験”がイヤな思い出にならないといいなあ~、というのが、いまの僕の気持ちです。

◇まとめ

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最後になりますが、今回の記事で言いたかったことをまとめます。

大事なのは、

・子どもの”ゲームという趣味をしたい気持ち”を一個人として尊重すること

・なぜ今のゲームを遊ぶ時間に問題があるのか説明すること

・子どもに趣味とのつきあい方を考える力をつけてもらうこと

この3つです。

もしあなたがなにか趣味を持っているなら、ご自分の趣味とのつきあい方を見せるのもいいと思います。
そうでないなら、子どもを自分の思い通りにしようとせず、冷静に話し合いをするのが理想です。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。息子さんとのより良い関係を築くお手伝いができればいいなあと思います。ではまた。


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