「井上さん」に縁があるという話

inouesan
今日は私、ぽっぽが執筆担当の日でございます。
私には人生のお師匠様がおります。
滋賀にお住まいの「井上さん」という方で
御歳88歳、琵琶湖のほとりで老人ホームを運営されています。
ゆったりとした語り口の中に、とても芯の通った哲学を持っておられ
やさしく話してくださいます。
今日はその中から、いくつか拾い上げてみなさんにご紹介したいと思います。

この前「不寛容な空気」という話しを書きましたが
これから読んでいただく言葉が、寛容な空気を作るヒントなんだろうなぁ?
と想像します。

世の中が平和で安泰でありますように。

それにしても、写真の師匠も「井上博道」ですし、よくよく井上さんに縁があるんだと思います(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

○西田天香さんという人から聞いた。という話
井上さんの話

砂漠に二人の男がいて
二人の間にはコップ一杯の水がある
この水を飲まなければ死んでしまうような過酷な状況の中
あなたはどういう行動をとるだろう?

俺が俺がでいくならば
きっと二人はそのコップの水を奪い合うだろう
二人が争って奪い合った結果
コップの水は奪い合ったはずみできっと、こぼれてしまうだろう

「俺はこれまでたくさんのみなさんに支えてもらって生きてきた。
ここで今死んでしまったとしても何の悔いもない楽しい人生だった。
死んでもいいから、この水は君が飲めよ」
そういう気持ちを持てたなら、きっと俺は幸せな人生を送れているということだ。

「いやいや、君こそこの水を飲みなさい、君に今死んでもらっては困る人がたくさんいるんだ。
君はしっかり生き残って、君が持っている今の気持ちをもっとたくさんの人に伝えてくれないか?」
という気持ちを相手が持っていたならば

それでは二人で分け合って飲むことができ
そして二人とも生きる可能性が増えるんだ

死んでもいいと思えることが
結局は生きることにつながるとは
なんとも不思議な話

○世界に尊敬される国になれ
井上さんの話

戦争から日本を守ってもらおうと思ったら
軍備をしっかりすることが最善の方法ではない
軍備なんか整えなくても
世界から尊敬される国になればいい
世界中の人々から
あの国だけは潰したらダメだ。と思われるような
そんな国になればそれが最善の方法ではないか?

もっと欲しい、もっと欲しいと思っている間は
誰かから必ず疎まれる
今に感謝し、過去に感謝し、周りに感謝し
「おかげさまで」
と言えるようになったとき
世界から尊敬される国になる

○平等平等っていうけれど
井上さんの話

みんなよく
「平等に、平等に」
というけれど、あれは自分より儲かっている人、お金を持っている人
資産を持っている人、裕福な人を指差して
その人たちからその富を奪い取って私に(私たち?)に分けなさい
と言っているにすぎない
「平等に、平等に」
という人の中に
『私の富を分けるから、みんな平等になりましょう』
と、言っている人は少ない

自分の状況に不満を持ち
もっと欲しい、もっと欲しいと思っている間に
ほんとうの心の平穏は訪れるだろうか?

私はもう十分幸せです。
どうか世界のみんなが私のような幸せな日々が送れますように
私の富を平等に分けてください。
そう思えるようになるときっと幸せだろう。

だけども、それはとても難しい

○税金を「取られる」ということ
井上さんのお話

よく
「税金を”取られた”」
と言うでしょう?
役人も
「税金を”取ってやった”」
と思うでしょう?

だから
「あんなにたくさん払ったのに
こんだけ”しか”やってもらえない」
と、思うんだよ。
そうすると、役人の方からも
「こんなにして”やった”のに文句言うな、この愚民が!」
という発想が返ってくるんじゃないかな?と思うんだよね。

これが「税金」じゃなくて
「寄付」という発想に変わったらどうだろう?
金額は一緒でも
お互いに良い関係が生まれるんじゃないかな?と思うんだ

例えば、
「こんな立派な道路やら水道やらを造ってくれてありがとうねぇ、
これ自分たちで手配しようと思ったら相当大変だ
こんな(寄付金のような)少ない金額では、こんな立派なものは造れないもんねぇ
道路の設計をしたり、造ってくれる人夫さんを手配したり
そんな大変なことを代わりにやってくれてありがとうねぇ」
と、なるんじゃないかな?と思うんだ。

そして役人の方も
「あなた方から預かった大切な寄付金ですから
あなた方の生活に役立つようなものをしっかり造らせてくださいねぇ」
と、なるんじゃないか?と思うんだ。

同じものでも考え方一つでこんなにも見方が変わる。
そんな気がするんだよ

○「おかげさま」ということ
井上さんの話

日本は平和になってしまって
若者から年寄りまで
すっかり慣れてしもてな

道路だって真夏の炎天下や、年度末の寒い中
汗水垂らして作業してくれる人がいるからこそ
凸凹道もない綺麗な道路ができとるわけで
そんなことやらを一切忘れてしもうとる

ガソリンだって中東の危険な海域をくぐって運んでくれてる人がいる
彼らが使命感をもって日本まで運んでくれなかったら
たちまち日本はパニックになるやろ?

学校の先生かて同じや
いくら山奥でも離島でもへき地でも
みんな等しく教育が受けられるやろ?

人はみんな支えて支えられて生きてるんやから
「おかげさまで(生きさせてもらってます)」
という気持ちを持たんかったらアカンやろな

○悪いことするやつの話
井上さんの話

世の中に人を殺めたり、だましたり、物を盗ったりする悪いヤツいるやろ?
あれもな、何も悪いことしたくて生まれて来たわけじゃないんや

一般の人はな、ニュースや何やらで
悪いことしたやつのやらかした「悪いこと」を見てな
「こんな悪いことしたらアカンなぁ」
という「悪いこと」の限界線を引くことになる
「これはやったらアカンよな」
という限界線な、そういうのを示してくれてるんだよ

何の因果か知らんけど、生まれもって悪いことをしてしまう
運命にあったわけや
もちろん悪いことしたやつは捕まって刑務所入ってな
罪を償ったりせなアカンけども
それ以上は責めたらアカンということや
それ以上責めたら可愛そうや

生まれもって悪いことして、罪を償って
世間から責められて、肩身の狭い思いをして
そんなやって生きた人が死んであの世へ行った時くらいはな
「悪役ご苦労さんやったな」
というて真っ先に救ったらなアカンと
そう思うわ


Comments are closed